言語文化研修体験記

河野 加奈 さん

★平成27年度に研修に参加した河野加奈さんのレポートです ★

私は大学1回生のときにフランス語に出会い、勉強を続けてきた。フランス語という言語やフランスの文化、そこに住む人々について関心が高まっていたとき、海外文化研修説明会でこの研修についての説明を聞き、参加することを決めた。日本からはとても遠い国であり、なかなか行く機会のないところでもある。また、実際にフランス人の方とフランス語だけで話す機会もなかなかない。この研修は本当に良い機会であった。

研修期間は3週間で、ディジョン市にあるブルゴーニュ大学で語学研修を受け、最後の週末にはパリで過ごした。月曜から金曜までは、時間割に従い大学の語学クラスに入り、フランス語を勉強した。日本人が多かったが、中国人、韓国人、台湾人、グアテマラ人、イラク人の方がクラスにいて、日本語が通じない相手とフランス語を共通語としてペアワークをしたり、休み時間に話をしたりすることは、日本ではできない体験であり、新鮮だった。コミュニケーションが思うようにできず、難しいこともあったが、そのたびに考え、挑戦し、自分の成長へとつながった。

また、放課後にはスーパーやパン屋、服屋、お土産屋など、自由に買い物に出かけ、日常生活の中でフランス語にふれ、店員や買い物客などの地元の人たちと触れ合うことができた。楽しみながら、語学、文化を肌で感じることができた。ディジョン市で研修をしている間の週末には、引率のモヴェ先生に案内してもらいながら、ディジョン市やボーヌ、ブザンソンに行き、文化研修をした。歴史的町並みや、教会、美術館、カフェ、レストランなど、様々な場所でフランスの文化に触れることができた。日本では見たことのないものばかりで、すべてが新鮮であった。

最後の週末2日間は、パリに移動し、有名な観光地をめぐった。エッフェル塔、凱旋門、ノートルダム寺院、モンマルトル、ルーヴル美術館、オペラ座など、聞いたことはある、テレビでは見たことがあるというような場所を実際に自分の目で見ることができた。ガイドブックやテレビでなく、本物の場所に立ち、自分の目で見られたことは、私の人生においてとても貴重な瞬間になった。

今回の研修は3週間という長期間の滞在によって、とても有意義な経験になった。普段日本にいては体験できないことをたくさん体験し、出会えなかった人たちに出会い、すばらしい場所を訪れ、たくさんの刺激をもらい、自分の成長につながった。大変なこともあったが、それよりも新たな発見や楽しみの方が多く、長いようであっという間の3週間であった。行く前は期待と不安が半々であったものの、帰ってきてみるとすごく楽しかったと心から言える。この研修の経験を忘れず、これからの勉強や活動に生かしていきたい。